法人のための法律相談
毎年頭を悩ませる確定申告の季節がまたやってきました。
「確定申告をボイコットしてみたらどうなるのか？」と思ったことはありませんか？
このような行動に出る前に、そのリスクと、万が一ボイコットしてしまった場合のフォロー方法について、詳しく解説しましょう。
確定申告をボイコットするリスク
遅延利息の発生：
確定申告を期限内に行わず、納税が遅れた場合、遅延利息が発生します。
これは、税金が未納の日数に応じて加算されます。
ペナルティの適用：
申告を故意に怠った場合、税務署から追徴税金の他に、重加算税が課されることがあります。
これは、納めるべき税金に対するペナルティとして機能します。
信用情報への影響：
長期間にわたり確定申告や納税を怠った場合、信用情報機関への情報提供がなされることがあり、ローンの審査等に影響を及ぼす可能性があります。
法的措置の可能性：
極端なケースでは、税務署からの催促に応じない場合、法的措置に至ることも考えられます。
これには、財産の差し押さえなどが含まれます。
ボイコットするリスクは、かなり高いと言わざるを得ません。
とはいえ、もし申告を忘れていた場合、どのようにフォローすればよいでしょうか？
フォロー方法
以下の通りに対応することで、状況の改善を図ることができます。
①速やかな申告の実施：
まずは、可能な限り速やかに確定申告を行うことが最優先です。
期限後でも申告は可能ですが、早ければ早いほど追加のペナルティを避けられます。
②必要書類の準備：
確定申告には、収入証明や支出に関する書類が必要です。
具体的には、給与収入がある場合は源泉徴収票、事業収入がある場合は帳簿記録や領収書、また、医療費控除を受ける場合は医療費の領収書などが必要になります。
③申告方法の選択：
確定申告は、税務署で直接行う方法の他に、e-Tax（電子申告）を利用する方法もあります。
e-Taxを利用する場合は、事前に利用者登録が必要です。
④相談窓口の活用：
不明点がある場合や、申告に自信がない場合は、税務署の相談窓口を活用しましょう。
所轄の税務署の連絡先を調べる
https://www.nta.go.jp/about/organization/access/map.htm
⑤納税の手続き：
申告を行った後、納税が必要な場合は、指定された期限内に納税を完了させましょう。
納税は、銀行振込やコンビニエンスストアでの支払いなど、複数の方法があります。
まとめ
確定申告をボイコットすることは、結果的により大きなリスクとコストを伴います。
もし、申告を怠ってしまった場合でも、上記のステップに従って迅速に対応することで、不利益を最小限に抑えることが可能です。
法的義務を遵守し、自身の権利を守るためにも、確定申告は適切に行いましょう。