2024.08.29

詐欺サイトに運転免許証を送信してしまった!今すぐにとるべき対応はコレだ!

現代社会において、インターネットを利用した詐欺行為が後を絶ちません。特に、フィッシング詐欺などにより、個人情報を不正に入手しようとする手口が巧妙化しています。万が一、運転免許証などの重要な個人情報を誤って詐欺サイトに送信してしまった場合、どのように対応すればよいのでしょうか?

具体的な対策・連絡方法について詳しく解説します。

 

1. リスクの再認識

運転免許証を詐欺サイトにアップロードしてしまった場合(LINEで送付してしまった場合も同様)、次のような金銭的なリスクが考えられます。

◆クレジットカードやローンの不正契約
あなたの運転免許証の情報を使って、クレジットカードを発行したり、消費者金融や銀行からローンを借りたりする可能性があります。
 
◆口座からの不正引き出しや送金
銀行やクレジットカード会社に運転免許証を利用し本人と思い込ませ不正に個人情報情報を取得される場合があります。不正にあなたの口座から現金を引き出したり、送金したりする可能性があります。
 
◆高額商品の不正購入
運転免許証を利用しあなたになりすますことで、オンラインショッピングなどから高額商品を購入し、その請求があなたに来る可能性があります。
 
◆賃貸契約やリース契約のなりすまし
賃貸住宅や車のリース契約を結ばれることがあります。
 
◆通信契約による不正請求
携帯電話などの契約を結び、不正利用されることがあります。
このように非常にリスクが高いため、速やかに対応することが必要になります。

2. 最初に取るべき行動

詐欺サイトに個人情報を送信してしまったことに気づいたら、直ちに以下の対応を行うことを推奨します。

2.1.警察への相談

最寄りの警察署に連絡し、詐欺サイトに個人情報を送信してしまった旨を報告しましょう。特に、サイバー犯罪対策課などの専門窓口に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けられる可能性があります。警察への通報は、後々の法的手続きにおいても重要な証拠となります。

 

  • 相談できる警察署の検索
    詐欺被害の相談ができる警察署を調べるには、以下のURLから最寄りの警察署を検索することができます。
    [警察署検索(警察庁公式サイト)]
    (https://www.npa.go.jp/bureau/cyber/soudan.html)

2.2.クレジットカード会社や銀行への連絡

クレジットカードや銀行口座が不正利用されるリスクを軽減するため、以下のようにクレジットカード会社や銀行に連絡を取ります。

 

  • クレジットカード会社の場合
    カードの裏面に記載されているカスタマーサービスにすぐに電話し、免許証を詐欺サイトに送信してしまったことを説明します。不正利用の懸念があるため、カードの一時停止や再発行を依頼します。また、最近の利用履歴を確認し、不審な取引がないかチェックしてもらいます。
  • 銀行の場合
    利用している銀行のカスタマーサービスに連絡し、状況を報告します。口座の不正アクセスや送金がないか確認してもらい、必要に応じて口座を一時凍結したり、口座番号を変更したりする対応を依頼します。
  • クレジットカード会社や銀行の連絡先検索
    クレジットカード会社や銀行の連絡先を調べるには、以下のURLから情報を確認できます。
    [クレジットカード会社・銀行の連絡先検索]
    (https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/riyou/kikanlink.html)

3. 全銀協(全国銀行協会)への連絡

詐欺に関わる被害の拡大を防ぐためには、全銀協の「全国銀行個人信用情報センター」への連絡が有効です。このセンターでは、信用情報の保護や不正利用の防止に関するサポートを提供しています。

3.1.全銀協への連絡手順

全銀協の全国銀行個人信用情報センターに連絡する際は、以下の手順に従います。

 

  • 電話での連絡
    電話番号: 03-3214-5020(受付時間:平日9:00~17:00)
    免許証を詐欺サイトに送信したことを伝え、個人信用情報の不正利用を防ぐための対応を依頼します。
  • 郵送での連絡
    郵送先住所 〒100-8216 東京都千代田区丸の内1-3-1 全国銀行協会ビル
    書面には、氏名、住所、連絡先、詐欺被害の内容(免許証情報が詐欺サイトに送信されたこと)を記載します。必要に応じて、身分証明書のコピーや被害の詳細を示す資料を添付します。

3.2.本人申告制度の活用

全銀協では、詐欺被害のリスクがある場合に「本人申告制度」を利用することができます。この制度では、自分の信用情報に対して特別なコメントを付加し、金融機関がその情報を参照できるようにします。これにより、詐欺被害の発生を未然に防ぐことが期待できます。

本人申告制度を利用する場合も、電話または郵送で申請します。申請後、全銀協に登録された内容は、取引金融機関が信用情報を照会する際に確認できるようになります。

4. その他の信用情報機関への連絡

全銀協以外にも、CIC(株式会社シー・アイ・シー)やJICC(日本信用情報機構)といった信用情報機関が存在します。これらの機関にも連絡し、個人信用情報が不正利用されるリスクを抑えるための対応を依頼することが推奨されます。

 

  • CIC(株式会社シー・アイ・シー)
    URL: https://www.cic.co.jp/
    0120-810-414(受付時間:平日9:00~17:00)
  • JICC(日本信用情報機構)
    URL: https://www.jicc.co.jp/
    0570-055-955(受付時間:平日9:00~17:00)

5. 取引金融機関への相談

詐欺被害の可能性がある場合は、取引している金融機関にも速やかに連絡し、状況を説明することが重要です。特に、大きな金額が取引される口座や、複数の口座を持っている場合は、それぞれの金融機関に適切な対策を依頼することが必要です。

6. 今後の注意点と予防策

詐欺被害に遭わないためには、日頃から注意を払うことが大切です。特に、インターネットでの取引や情報提供の際には、信頼できるサイトであるかどうかを確認することが重要です。また、パスワードやセキュリティ設定の強化、二段階認証の導入など、セキュリティを強化する対策を講じることが推奨されます。

もし不正利用の可能性があると感じた場合は、躊躇せずに警察や金融機関、信用情報機関に相談し、速やかな対応を行いましょう。

7. まとめ

免許証や個人情報が詐欺サイトに流出してしまった場合、迅速かつ適切な対応が求められます。全銀協や各信用情報機関への連絡を通じて、信用情報の不正利用を防ぐための対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。

また、今後のリスクを防ぐための予防策を講じることも重要です。

詐欺被害に遭わないために、日常生活での注意や危機意識を持つことを強くお勧めします。